レビュー：
『ブランドに騙されないで!』
この語句ェ門、正直使えないです。
最初にテーマ43という現代文のテーマについて解説したものがあるのですが、この説明が堅すぎて、説明が長い辞書のようになってしまっています。
次に語句777という項があるのですが、これももはや辞書。例えば、パトスの説明は「情念。激情。情熱。感情的な心。←→ロゴス」とだけしか書いていなく例文さえない。
最後の慣用句280と語句トレーニングは使える事は使えますが(+★)、赤シートで隠れるわけでもなく、答えがすぐ下に書いてあるので使い勝手が悪いです。
これの表紙がルパンのキャラなだけに、わかりやすさを期待する人もいるかもしれませんが全然わかりやすくありません。これだけを書くと「わかりやすいのもある」とこの本のファンに怒られそうですが、例えばアイロニーという言葉は初めて見る人には「難しそうな言葉」という印象を受ける言葉だと思います。「わかりやすい」と言う人は、多分この本を見て「なーんだこんな簡単な意味だったのか」という衝撃を受けて「わかりやすかった」という気になってるだけなんじゃないかと思うんです。実際は辞書にも「皮肉」と載っているし、それだけで済むはずなんですから。
そういう訳でこの本はかなり中途半端です辞書を引くのが苦じゃない人は辞書を引けばいいし、引くのが苦な人には使える代物ではありません。自分はどの人にもこの本を勧める事は出来ません。
また、「板野ブランドだから大丈夫」とどこかの攻略本みたいな事は思わないで、ちゃんと吟味して買うようにしましょうね。