レビュー:
『実例が豊富な実用書』
まずは、タイトルに釘付けになった人も多いのではないだろうか。
書店のビジネス書コーナーで明らかに異彩を放つ装丁とタイトル。
「何について書かれているのか」が、よくわからないまま、
思わず手にとってしまうはずだ。
そして、はじめに。ビジネス書として、読み始めようとした
私の「構え」を、見事に裏切られる書き出しは、お見事。
内容もさることながら、著書の至るところに散りばめられた
「物語」「ファンタジー」「裏切り」というこだわりの表現は、
ビジネス書でありながら、小説を読むような楽しささえ感じられる。
この感覚に、引き込まれ、ファンになる読者も多いはずである。
もちろん、構成力、表現力だけではない。内容も秀逸。
今回は、「ブランディングの方法」として書かれているが、
この本質を読み取ることができれば、「履歴書」「出版」、
果ては「ラブレター」まで、あらゆる場面で応用することができるはずである。