ルパン三世 バビロンの黄金伝説

レビュー:
『あえて違和感を愉しめるならそれもまたいいかと』
夜にドラッグをやった人がそのまま朝一のノリで作ったような作品。
私としてはこれに関してはいまだに、
好きとか嫌いとか名作とか駄作とかの評価を下し難い。
とりあえず毎回思うのは、なんだか妙なモノを見たなあ…ということで、
ひたすら荒唐無稽なストーリーとよくわからない演出に酔わされてしまう。
飲み慣れない酒をうっかり痛飲して、快と不快の狭間を行き来するような、
抜き差しならない感覚に陥ってしまう。
これを見ると、なんとなく変な気分になるのである。
全編を貫く夜の摩天楼に迷い込んでしまったのだろうか?
なるほどすべてが夜中の出来事だし、
登場人物は全員あたかも夢魔のように妖しい存在感だ。
ルパンも銭型もいつもの存在感ではない。
初めて見たときはあまりの違和感に怖くなり、泣きそうになった。
これは不思議なルパンである。シリーズ最大の怪作であろう。

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