レビュー:
97年放送の『ルパン三世』テレビスペシャル第9作。何者かがルパンの名をかたり、あるパーティ会場に犯行予告を送った。張り込んだ銭形警部と、自分の名をかたる者の正体を確かめるため忍び込んだルパンの前に、世界最大の暗殺集団タランチュラが出現する。
彼らを追い、バミューダトライアングルにあるタランチュラのアジトへ乗り込むルパン一行。ボスのゴルドー、エレンたち島内レジスタンスを巻き込んで、タランチュラの金塊を狙いながらも、物語はルパン自身の過去との決着へと突き進む。
劇場版を含め栗田貫一によるルパン三世はこれで5本目になるが、板についてきたのはもちろん、同時にルパンというキャラクター自体の若返りにも一役買っているように感じられる。(田中 元)