レビュー:
『う?ん・・・。劇場でNHKや教育テレビでやるようなドキュメンタリーをする意味があったのだろうか?』
劇場予告編での「渡辺謙」さんのナレーションが気に入り観に行きました作品。
現在の地球上に生きる「人間以外の様々な生命」の軌跡を映し出す。
とにかく徹底して画面上から「人類の痕跡」を消し去り、あたかも地球上は弱肉強食のワンダーランドであるかのように観客に魅せるという演出から、我々の住む太陽系第3惑星「地球」がこの世でただひとつかもしれない「生命を育てる星」だあることを認識させる。
ただ・・・内容的には別に劇場でやらなくても普通にNHKとか、教育テレビの特番や2時間スペシャルで放送されていても全然おかしくないので、わざわざ劇場でやることに意義がイマイチ感じられなかったです。
それと・・・子供は優待みたいな設定にしているせいなのか、作中で肉食獣が草食獣を捕食するシーンなんかの「残酷描写」をオールカットしてしまっているのは肩透かし感が拭えません。そういうシーンこそしっかりと映し出すべきではありませんか?
「ジョーズ」にでも出てきそうなホオジロザメが観れたのは貴重ですし、環境破壊に対して警鐘を鳴らすというテーマも当然悪くないのですが・・・・「映画」としての評価は普通というところに落ち着いてしまいます。
個人的に凄く残念なんですが・・・・・。