レビュー:
『狙われる本丸、切り崩された外堀』
「無限のリヴァイアス」「スクライド」「プラネテス」「ガンXソード」の
谷口悟朗監督/CLAMPキャラクター原案のTVアニメ
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』第11?13話を収録したBlu-ray5巻です
(総合8/10点)
これは前作のリベンジ。超大国ブリタニア帝国の侵攻により
名前、規律、秩序、誇りなど存在意義を奪われ、占領地の一つ
『エリア11』と化した日本から始まり、相対する理想を持つ
二人の男の生き様をさらに突き詰め、描いたのが本作
TURN 11「想い の 力」★★★★☆7/10点
なんだか微妙に過激なセクシー路線に笑ってしまいましたが、
#01同様、己の欲のために仁義、人情、理を蔑ろにする外道へ
裏の裏のそのまた裏をかいた戦略で圧倒するZEROの器が圧巻でした。
しかし、他人の恋模様には疎いようで、その鈍感ぶりは喜劇の極み(笑)
TURN 12「ラブ アタック!」★★★★☆7/10点
天然・咲世子の用意周到さがルルーシュをフェミニストと化す。
計算高いが恋愛事情に疎い彼を襲うはお気楽、天然の女性陣の策略。
ある意味どうでも良い学園争奪戦に爆笑必至。特にナイトメアまで駆り出す
彼女の超・天然ぶりが傑作でした。しかし、ギアスによる仮初めの安泰の脆さを
強調する意味では残酷な物語とも言えます。どう出る?ZERO
TURN 13「過去 から の 刺客」★★★★★10/10点
目に映る現実、目で見えない真実に惑わされる被害者の末路を
描いた悲劇に心奪われました。最強無比の絶対遵守の力とて
自然、人の摂理に敵わぬ弱さ、孤独を曝け出した最期の場面も
残酷で無残。前作STAGE22並の衝撃とギアスの及ぼす波紋の痛烈さが響きます。
親愛なる人のために生きた二人の覚悟と意思は強く儚くそして、美しい