レビュー:
『ドンパチよりも頭脳戦重視のルパン。敵のボスがなんと「ヒロインも兼ねる」とは!』
アクションドンパチの要素は少なく、頭脳戦のルパンスペシャル。
敵のボスがヒロインも兼ねる(?)という珍しい構成。
オークションでルパンが競り落とした指輪は、ナポレオンやヒトラーやレーニン、多くの権力者たちの手を経た宝石へと続く道であった。
新興銀行の社長である敵の女ボスは、世界を軍事ではなく経済を押さえることで支配せんと企て、燃料の高騰を見越して石油の買占めに走った。頭脳戦には頭脳戦・・・・というわけで、ルパンも石油会社を設立して対抗する。
途中でルパンが撃たれて「何ちゃって葬儀」もありましたが、株式・投機・戦争・資源・パソコン・デジカメ等の現代的な用語が散りばめられて「新時代を舞台にしたルパン」という印象はします。1ドルが最初と最後の勝敗を分けるという演出で「お金の大切さ」を訴えた・・・んですかね?
ボスを殺さない・・・ってのも珍しいです。ヒロインも兼ねているから展開上「殺せなかった」のかもしれませんが・・・。でも、世界を戦争の渦に落とし込んで、それに乗じて金儲けをしようとしたのですから「只で済む」はずもありません。最後はルパンによって破産させられ、銭形に逮捕されました。
五右衛門はさり気無く今回も「恋に落ちた五右衛門」してます・・。もうやめてよ。