レビュー:
『ルパンには不二子!』
個人的には、カリオストロとどっちが好きと言われたらこっち。
大人の女、不二子がヒロイン(?)である作品は
テレビシリーズ除いては、今のところこれだけなのでは。
(不二子が記憶喪失になって
ヒロインやってるのは2本ほどありますが…)
やはりルパンには不二子が良く似合う。
五ェ門も女に弱くない。
次元もハードボイルドだ。
原作のシビアさ、渋さ、そしておしゃれさに近いと思う。
コミカルさも、程よく混ざってます。
モノトーンでまとめている画面のセンスの良さ。
中学生の頃か?公開時に見に行った時は、意味のわからないOPも
今、やっと頭が追いついた、最先端の話だったんだなあと感心する。
渋いキャラ設定は
子供向けだけに作られた映画じゃない。
声優もマモーが名優の西村晃さんだけあって素晴らしい。
最後、ルパンが不二子の胸をポチッと押す洒落と
ルパン音頭のコミカルさ、
どこをとってもとてもいい出来の作品だと思う。
何かテーマを押し付けられるという感じもなく軽快な話で
素直に、センスのいいお洒落な大人の映画を一本見た気がする。
台詞も、カッコイイ、洒落の効いた台詞が多い。
ただ、最近のテレビシリーズだけを知る人には
もしかしたら、コミカルさが足りなく感じるかも?
ちゃんとコミカルですが、全体的にシャープでオシャレなイメージのほうが
濃いような気がします。