レビュー:
『新鮮な味わい』
サントラの鬼・高島幹雄が満を持して送るシリーズ第2弾。
前作「1977」の補遺からスタートし、
番組が勢いに乗り始めたころ収録されたBGMの数々が続々登場。
最後は「水木兄イ」が歌うメインテーマのフルコーラスでシメている。
編成もグレードアップしており、大野雄二の采配もいよいよさえわたっている。
メロウな曲が多いとのふれこみ。確かに全体的にはそうなのだが、
重厚な曲あり、リズミカルな曲ありで意外と楽しめる。
シンセによる不規則音を使った曲がけっこう多いが、これらも面白い。
また、同じ主題をもとに書かれた曲が続けて収録されているが、
その違いを楽しんでみてほしい。
このCDにおさめられた曲を書いた直後、
映画用に作曲したBGMがテレビに流用されていったため
結果としてこのCDの曲は番組での使用頻度が少ないのだが、
「テレビで聞いた」既聴感(?)がないだけ、
音楽そのものを純粋に味わえる。
何度でも楽しめるCDだ。大野へのインタビューが掲載されたライナーも必読。