レビュー:
『第2弾としてふさわしい選曲!』
大野雄二氏自らのリミックス第1弾がテーマ曲コンピレーションなら、今回は新・ルパンのサントラから選りすぐりのミュージック・コンピレーションと言える。
第2弾ということで、大野氏もライナーノーツで語っているが、サントラでありながら自身のオリジナル・アルバムといっても良い選曲内容で、楽曲自体は特段ルパンを意識しないでも楽しめるフュージョンの名曲揃いだ。マニアにとっては、今までモノラルミックスのみであった「ルパン三世'78」のTV Ver.が素晴らしい出来のステレオミックスで蘇っていることだけでも買う価値があると思う。まして素晴らしい出来だった同曲の30秒ブリッジまでステレオ化!アイキャッチも高音質。
内容面に触れると、聞いていただければ解るが、「トルネイド」のリミックスの出来が非常によろしい。風の音に導かれてイントロが始まるよう変化され、お洒落。個人的に好きな「非常線突破」「ミステリアス・ジャーニー」などの名曲群が、聴覚上明確に楽しめるミックスとなり、迫力と余韻がオリジナルと大分違う。私は大野雄二による新・ルパン楽曲リミックス集第2弾というコンセプトから考えると、今回のサントラベスト的な選曲は間違ってなく、むしろ内容と出来からして星五つで妥当と思う。未収録曲をCD化してほしい気持ちはもちろんあるが。
次回は、テーマ曲の中でも予告等でトップの使用頻度を保ちながら、'78'や'80Ver.に比べてリミックスされにくい名曲「ルパン三世のテーマ'79」のTV Ver.及び15秒・30秒Ver.のステレオリミックス化、強く切望したいと思う。
このCDはしばらくドライブ時に欠かせない1枚になった。是非皆さんにも購入をお勧めする名盤。