レビュー:
『幻の曲が初CD化!』
歌手生活30年以上のキャリアを誇るアニメソングの帝王・水木一郎(通称アニキ)の2枚組みベストシリーズの第2弾。
コロムビア専属契約を解き、フリーランスのヴォーカリストとなってから、
ファーストスマイル(現ビー!スマイル)より発売した歌を中心に収録しています。
ディスク1はスタジオ録音曲で構成、そしてディスク2はファンの熱気溢れるライブバージョンで構成されています。
特に、注目すべきは、アニキの幻のファーストレコーディング曲『シェナンドー』が収録されていることでしょう!
この曲は、アニキがメジャーデビュー前の1965年に初めてレコーディングしたもので、
レコード業界関係者向けに配布された非売品ソノシートに収められていた曲です。
すでにマスターテープの所在がわからなくなっているため、今回は当時のソノシートからの復刻収録となっています。
また、新曲『花鳥風月』は壮大さを感じさせる名曲で、今後、アニキの代表曲の1つとなるのではないでしょうか。
さらに、『地獄のズバット』などいくつかの代表曲は、
おたけび部分を新録音した「ANIKING Version」を収録しており、シングルヴァージョンとの区別化を図っています。
したがって、いままでに発売されたCDを持っているファンへのアピール度も高いですね。
また、ディスク2では、アニメソングの他にも、アニキがライブで披露したオールデイズ・ナンバーも収録!
そして、同じくディスク2収録のライブ録音『ルパン三世愛のテーマ(Strings Ver.)』は、
これまでに発表されてきた同曲のアレンジの中でも抜きん出て完成度の高い仕上がりとなっています。
さらに、ブックレットにはアニキ自身による曲解説も掲載されており、ファンにとっては大満足といえるでしょう。
まったくもって、隙のないつくりのベストアルバムです!
ファンのかた、迷っている暇はないですよ、買っておきましょう!
ちなみに、合同企画ベストの「赤の魂」もオススメです!