レビュー:
『残酷で美しい』
乱暴な言い方をすれば『生と死のせめぎあい』かな?しかし、そう単純な話で終わっていないところがゾクゾクとくる。日常と背理する暗闇の世界の中で死と背中合わせに“魂として存在している”両儀 式と異能者達との凄惨な魂の戦さが描かれているが、ドロドロとしたホラーものではなく、どこか別世界に吸い込まれた不思議な雰囲気の中に耽美な世界観をも感じさせるものだ。これまで既に三巻発売されているが、まったく予備知識がなくて見たので最初の巻は訳がわからなかった。しかし、続巻を見終わって“こりゃぁ参った”と白旗を揚げた。奈須きのこは面白い!!