レビュー:
『字幕がねぇ。』
スゴイ声優陣だなあ。とは思いますが、吹き替えに関しては、『アンド・ナウ』や『ホーリー・グレイル』の吹き替えを聞いた限りでは、かなり原語とかけはなれているのに驚いたので、とくに期待も思い入れもなかったです(あれはあれでおもしろかったのですけど)。なので、今回この版を購入したのは、旧版の字幕が改善されているのでは、と思ってのことでした。ところが、誤訳(確信犯的なもの、例えば窓の外を落ちていく人を指して「会議だろ」よりは「人事異動だろ」のほうがネタ的には絶対面白いので、そうしたものは別として、単純な間違いやカン違いによるであろう誤訳)がそのまま残っている一方で、些細な、というか、同性愛表現に過敏な修正(旧版の「ホモだち」がなぜか「モホだち」に直されるといった)がなされていたり、ダブルミーニングのものは、暗示されているものだけが字幕で出ていたりしていて(まあ親切なんでしょうけど)、残念。とはいえ、モンティ・パイソンがフツーに、適正価格で買える事態をこそ、嘉するべきでしょう。ケースは使いにくいですが・・・。