レビュー:
『改悪』
2.0を映画館で見た感想。
最新の音をビッチリつけることで、必ずしも映画の魅力が上がるわけでないようだ。
この点はハリウッドで仕事をしているスタッフだから致し方ないとしても、声優の演技までピント外れになったのは監督の責任だろう。
声優も声優で、もろにSACの流れで芝居している。
でもこの映画は、SACの演技をそのままもって来たって成立するわけがない。
新規の3Dパートは、監督が想う未来への布石に同意できる人しか評価しないだろう。
音楽も既に素晴らしいテイクが遺産としてあるのに、わざわざダメにした新バージョンを流している
総じて「これが本当に押井守の仕事か」と疑いたくなるような映画だった。